「銘柄が多すぎて、どうやって選べばいいかわからない」
「安全に大きくリターンが狙える銘柄を選びたい」
仮想通貨投資を始めたものの、このように悩んでいる方は多いかもしれません。将来性の高い銘柄に投資できれば大きなリターンを狙える反面、詐欺的なコインを選ぶと大損するリスクもあります。
そこで本記事では、将来性の高い銘柄の選び方や避けたほうがいい銘柄の特徴、10倍以上の値上がりがありえる銘柄について解説します。本記事を読むことで、銘柄選びで失敗するリスクを大きく減らせるでしょう。
将来性が高い仮想通貨銘柄の選び方

将来性の高い仮想通貨を選ぶ基準としては、以下の点が挙げられます。
- 時価総額が高い
- 国内の仮想通貨取引所で売買できる
- 有名な企業や人が出資している
- プロジェクトの開発が順調に進んでいる
- コミュニティで活発に議論が行われている
上記の要素を多く押さえているほど、安全で将来性の高い銘柄である可能性が高いです。
時価総額が高い
時価総額とは、「仮想通貨の価格 × 発行されている枚数」で計算される数値で、仮想通貨の規模や価値を示す指標です。時価総額が高いということは、それだけ多くの投資家から価値を認められていることを意味します。
時価総額が高い銘柄は、以下の理由から長期的に成長できる基盤を持っていることが多いです。
- 多くの開発者の参加により、新しいサービスやアプリケーションが生まれやすい
- 開発チームが十分な資金を確保し、継続的な技術開発をしやすい
例えば、ビットコインやイーサリアムは、常に仮想通貨の時価総額ランキングの上位を占めており、市場での信頼性も抜群です。
仮想通貨の時価総額ランキングは、「CoinMarketCap」などで確認できるので、投資判断に役立ててください。
国内の仮想通貨取引所で売買できる
国内の仮想通貨取引所で売買できる銘柄を選ぶことは、安全な投資をするうえで重要です。
なぜなら、国内の取引所が取り扱いを開始する前に、自主規制団体であるJVCEAによる審査をクリアしているためです。詐欺目的で作られたコインは排除されています。
国内の仮想通貨取引所で売買できる銘柄は「ホワイトリスト」と呼ばれています。代表的な銘柄は以下のとおりです。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- チェーンリンク(LINK)
- エンジンコイン(ENJ)
初心者の方は、仮想通貨の専門的な知識が少ないので、取引したい銘柄の実用性や優位性を判断するのが難しいです。国内の取引所で売買可能な、安全性の高い銘柄を選ぶことをおすすめします。
有名な企業や人が出資している
有名な企業や人が出資している仮想通貨プロジェクトは、将来性と信頼性の両面で優れていると期待できます。
大企業や成功した投資家は、詳細な調査と分析を行ったうえで投資判断を下すため、彼らが支援するプロジェクトは成功する可能性が高いからです。
例えば、多くのサービスで利用されているイーサリアムは、マイクロソフトやソフトバンクグループなど、多くの大企業が出資しています。
公式サイトにパートナー情報が掲載されているプロジェクトが多いので、どんな組織が出資しているのかを確かめましょう。
プロジェクトの開発が順調に進んでいる
プロジェクトの開発の進捗状況を確認することは、将来性の高い仮想通貨を見極めるうえで欠かせません。将来性のあるプロジェクトは、定期的に開発の進捗状況を公開し、着実にアップデートを重ねているからです。
例えばイーサリアムは、おおむねロードマップ(開発計画)に沿ってアップデートを重ね、セキュリティや利便性を向上させてきました。現在では、NFTやDeFiの基盤として広く利用されています。
以下の情報を見ることで、プロジェクトの開発状況が確認できます。
- 公式サイトやブログでの開発レポート
- GitHubでのソースコード更新
- 公式SNSアカウントでの進捗報告
- 開発チームによるオンラインイベント
これらが頻繁に更新されていれば、プロジェクトチームが真剣に開発に取り組んでいる証拠です。開発によって技術的な革新性や実用性が高まれば、市場価値が向上しやすくなります。
コミュニティで活発に議論が行われている
ユーザー同士が情報を共有し、改善点を提案しあう活発なコミュニティは、プロジェクトを支える大きな力となります。
ビットコインやイーサリアムには世界全体で数百万人規模のコミュニティがあり、その存在が技術の発展につながっています。
コミュニティの活発さは、X(旧Twitter)、Reddit、Discordなどで議論が盛んに行われているかで確認可能です。
活発なコミュニティのある銘柄は市場の変動に対する耐性が強く、一時的な価格下落があってもすぐに回復する傾向があります。
投資を検討している仮想通貨があれば、コミュニティに参加して雰囲気を確かめてみることをおすすめします。
避けるのが無難な仮想通貨銘柄の特徴

仮想通貨には将来性のある銘柄も多いですが、中には投資対象としてリスクが高すぎるものも存在します。安全な投資をするためにも、避けたほうがいい銘柄の特徴を把握しましょう。
実用性よりも話題性や投機性が高い
明確な用途がなく、話題性だけで価格が上昇している仮想通貨は、長期投資には向かない危険な銘柄といえます。こうした銘柄は「ミームコイン」と呼ばれることが多く、インターネット上のネタやジョークから生まれた仮想通貨が典型例です。
ミームコインの特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 技術的革新や実用性がほとんどない
- 有名人のSNS投稿やネットの話題で価格が乱高下する
- 一時的な熱狂の後、急激に価格が下落するリスクが高い
- 長期的なビジョンや開発計画が明確でない
例えば、犬をモチーフにしたドージコイン(DOGE)などが代表的なミームコインです。これらの銘柄は短期的に大きく価格上昇する可能性もありますが、いつ価値がゼロになってもおかしくないというリスクを抱えています。
安定した資産形成を目指すなら、実用性と技術的な裏付けがある銘柄を選ぶことが重要です。
プロジェクトの目的や開発体制が明確ではない
プロジェクトの詳細情報が曖昧な仮想通貨は、詐欺的な銘柄の可能性が高まります。信頼できる仮想通貨プロジェクトには、公式サイトのホワイトペーパー(事業計画書)に、以下の要素が明確に示されているからです。
- 解決しようとする具体的な問題や課題
- 技術的なアプローチと実現方法の詳細
- 開発チームのメンバーと経歴
- 明確なロードマップ(開発スケジュール)
- 資金の使途と運営方針の透明性
もし「画期的な技術で必ず儲かる」といった抽象的な説明しかなく、具体的な内容が不明な場合は要注意です。
特に「開発チームの経歴」と「明確なロードマップ」が公開されていないプロジェクトは、リスクが高いと考えましょう。
誰かが利益を保証している
インターネット上やSNSなどで「絶対に儲かる」「元本保証」などとうたっている銘柄は、ほぼ間違いなく詐欺的な投資案件です。仮想通貨投資には必ず損失リスクが存在し、将来の利益を確実に保証することは不可能だからです。
利益保証をうたう詐欺案件は、以下のような手法で投資家を集めます。
- SNS上で「年利100%保証」などの非現実的な数字で宣伝
- 知人や友人からの紹介による勧誘
- セミナーや説明会での高圧的な営業手法
仮想通貨投資には「絶対」という言葉はなく、大きなリターンが期待できるものは、必ず同じくらいのリスクも伴います。
もし「この通貨は絶対に儲かる」という言葉を聞いたら、その時点で投資を避けるのが賢明です。
今後10倍以上の値上がりがありえる仮想通貨銘柄3選

ここからは、これまでの選び方を踏まえたうえで、大きく成長する可能性もある仮想通貨銘柄を3つ紹介します。
- リップル(XRP)
- チェーンリンク(LINK)
- エンジンコイン(ENJ)
もちろん、投資による利益を保証するものではありません。ご自身の投資判断の参考として、それぞれのプロジェクトがどんな可能性を秘めているのか、見ていきましょう。
1. リップル(XRP)
リップル(XRP)は国際送金の仕組みを劇的に速く、安くする可能性を秘めた仮想通貨です。
従来の銀行を利用した国際送金は、1回あたりの手数料が数千円かかり、着金まで数日を要することが一般的でした。一方リップルでは、1回の送金スピードは数秒、手数料は数円〜数十円程度で済むことが多いです。
この実用性の高さから、リップルは世界中の金融機関から高い評価を得ており、すでに数百の金融機関と提携を結んでいます。
また、リップル社は中央集権的な仕組みを採用していることでSEC(証券取引委員会)と裁判中でしたが、2025年8月に訴訟が正式に終了しました。
判決では、個人投資家への取引所での売買が正式に認められたことで、投資家は安心してXRPを取引できるようになりました。
2025年8月時点で時価総額が約26兆5,000億円あるので、短期間で10倍になるのは難しいです。しかし、規制面での不安要素が取り除かれたことで、今後多くの投資家が本格的に参入する可能性があります。
2. チェーンリンク(LINK)
チェーンリンク(LINK)は、「オラクル問題」という重要な技術課題を解決する存在として、重要な役割を担っています。
オラクル問題とは、ブロックチェーン上のスマートコントラクト(自動実行される契約)が、現実世界のデータを取得できない技術的制約のことです。
チェーンリンクがオラクル問題を解決することで、以下の分野で革新的なソリューションを提供しています。
- DeFi(分散型金融)における価格データ提供
- 保険業界での自動請求処理システム
- サプライチェーン管理での品質保証
今後ブロックチェーン技術の実用化が進むにつれて、現実世界とデジタル世界をつなぐチェーンリンクの需要は拡大する可能性が高いでしょう。
3. エンジンコイン(ENJ)
エンジンコイン(ENJ)は、ゲーム業界でのNFT(非代替性トークン)普及により、今後の成長が期待できる銘柄の一つです。NFTとは、ブロックチェーンの技術を活用して、デジタルアイテムに唯一の価値を持たせる仕組みです。
エンジンプラットフォームは、ゲーム内のアイテムをNFTとして発行・取引できる革新的なシステムを提供しています。
従来のゲームでは、プレイヤーが獲得したアイテムは、そのゲーム内でしか使用できませんでした。しかし、エンジンプラットフォーム上のNFTアイテムは、ゲーム開発者間の合意次第で異なるゲーム間でのアイテム移行や、法定通貨との交換が可能です。
ゲームを遊びながら稼げるNFTゲームは一時期よりは下火になりましたが、再び流行すれば、ENJの価格は大きく上昇する可能性があります。
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